電子制御時間補正と同時音波到達、位相補正
時間補正の実装がなぜ重要なのかを理解するには、まず2ウェイ・アクティブ・ラウドスピーカーの基本物理原理を理解する必要があります。このタイプのラウドスピーカーでは、コンプレッションドライバーは中高周波がスピーカー・エンクロージャーの内部奥深くに配置されており、音はコンプレッションドライバーからホーンを伝わり、そしてリスナーまでと長い距離を移動しなくてはなりません。一方LFドライバ(ウーファー)はスピーカー正面すぐの位置に配置されています。
簡単にいうと、この結果、低音がリスナーの耳に高音よりも早く到達してしまうのです。この問題を解決するためには、各トランデューサーへ電気信号を正しいタイミングで到達するよう送り出す方法が必要になります。つまり、コンプレッションドライバーは、サウンドを作り出すのに必要な時間分LFトランデューサーより早くスタートを切らなくてはなりません。そうすれば、リスナーの耳には音が同時に届くことになるのです。
パッシブ・スピーカーシステムにはシグナルを遅延させるために、コイル(とキャパシター)が使われているものがあります。しかし、これでは信号が劣化してしまいます。
これに対して、SRM450の高度なエレクトロニクスは、信号を劣化させることなくシステム・コンポーネント間の精密な配置を実現しました。ラウドスピーカーに近づくにつれてこの効果は顕著になります。ラウドスピーカーに近づくにつれ、この時間補正が音質に大きな影響を与えるので、前列にいるあなたの熱心なファンには、最高の音を届けることができるのです。
SRM450では、さらに、Linkwitz-Reilly 24dB-per-octaveクロスオーバー回路により、ウーファーとHFドライバー間の高い精度での時間補正が行われます。この回路は同時に位相の問題も解決します。
つまり、シグナルの位相が揃った状態であれば、イメージ通りの深い音場と鮮明なサウンドを得ることできます。位相がずれている場合には、音がこもったりよけいな音が乗ったりと会場の位置によってリスナーにバラバラの音が届けられてしまうことになります。
SRM450に実装された電子制御時間補正によって、会場の位置には関係なく一定の、明らかに違いのわかるクリアなサウンドが実現するのです。 |