ライブサウンドの場合は特に、間違いは許されるものではありません。地方のプロの音響技術者や中規模のライブ会場のエンジニアは、そのことを誰よりも理解しています。メジャーなツアーやライブサウンド専門の会社とは違って、彼らがライブサウンド用のコンソールを購入するときには、ある非常に難しい選択を迫られてきました。それはチャンネル数とサウンドのクオリティーのどちらを優先させるかという、昔からある問題でした。クオリティーを優先させた場合、すべてのマイクと楽器を16以下の入力になんとか詰め込む方法を考えなければならず、価格面で妥協をしてしまえば、安価なコンソールは(それはもう時間の問題であるということはよくご承知だと思いますが、)正念場でうまく働かなったりするものです。
しかし今日、この昔からある経済的な問題は、まるでグランジ・ロックやダイアルアップモデムのように、もう過去のものとなりました。Mackieの新しいOnyx 80シリーズ、2480, 3280, 4080, 4880プレミアム・ライブサウンド・コンソールは、ライブサウンドの歴史上、もっとも費用対効果にすぐれたコンソールなのです。
妥協のない設計
Onyx 80シリーズの開発の第一目標は、設計のどの段階においても、音響的な正確さを絶対に犠牲にしないことでした。ですから、Onyx 80シリーズのエンジニアたちは、再高級のアナログ部品の選択から設計を開始しました。高級なオペアンプからICチップにいたるまで、以前の設計で使用したものとは、比べ物にならないほど高価なものを使用しました。Onyxシリーズは、8チャンネルごとに別々のモジュラー式の基板を採用することで、各チャンネルに一つのPCBを使った場合の柔軟性と、コスト面でのアドバンテージを調和させ、大型の電子回路にもかかわらず、最小限の内部ケーブル長を実現しています。
設計に妥協はありません。すべてのサブ・グループ、レフト、ライトとセンターのメインバスは、入力から出力までの完璧な信号伝送を実現するために、バランス回路を採用しています。ノイズとクロストークを最小化しつつ、マスターセクションのヘッドルームを最大化するために、新しい加算バス回路が新たに設計しなおされました。そしてなによりも、Onyxシステム全体の中で、最適なパフォーマンスを発揮できるように、プレミアムOnyxマイクプリアンプとPerkins EQ回路を開発しました。
私たちは、「堅牢性」という側面においても、真剣に取り組みました。Mackieの基準に基づき、Onyx 80シリーズは、押し出し成型の厚いアルミニウムのシャーシと鉄製の隔壁を採用し、物理的に内部の回路を徹底的に保護する構造を採用しています。
ONYXマイクプリアンプ
私たちのフラッグシップであるOnyxマイクプリアンプの開発は、非常にユニークなものでした。第一に、どのようなソースに対しても、タイトで正確な高域、優れた空間情報の再現、低域の豊かな情報、滑らかな中域といった高級スタジオ用マイクプリアンプに近い特質を持たせ、もう一方では、Onyxプリアンプが高いレベルの電波干渉や高周波の電波、長いケーブルの引き回し、いわゆる「ホット・パッチ」の可能性など、実際のライブパフォーマンスの世界で起こりうる障害にさらされることを想定する必要もありました。続きを読む。
全く新しいPERKINS EQ回路
Perkins EQの説明をする前に、まず、その設計者Cal Perkinsについてご紹介しましょう。Calは、30年以上もこの業界でのオーディオ機器の設計者として活躍し、Greg Mackieとともに、XDRマイクプリアンプ、HRシリーズスタジオモニターなどのMackieの技術革新を影で支えてきた人物です。
全く新しいPerkins EQ を設計するために、Cal は、60年代から70年代の英国製のコンソールに採用されていた非常に音楽的な設計であるWien Bridgeサーキットトポロジーから開発に着手しました。このデザインは基本的にブースト/カットの機能を、幅の広い非常に音楽的なQフィルターによって置き換えるものです。完璧主義者のCalはこの回路をライブサウンドのエンジニアにも提供したいと考えました。続きを読む。
内部構造
マイクプリアンプや音楽的なEQセクションは、私たちがこのOnyx 80シリーズを自信を持って「プレミアム」なライブサウンドコンソールと呼ぶ理由の一部にすぎません。見落とされがちなことですが、同じように重要な要素として、Onyxミキサーだけのネガティブ・ゲイン構造と最短化された信号経路があげられます。
電気系のエンジニアではない方のために説明をしておくと、ネガティブ・ゲイン構造とは、Onyxミキサー内部のレベルを-6dBで動作させることによって、クリッピング以下のレベルで他のミキサーの4倍の信号を扱うことができるのです。一方、最短化された信号経路について、これはOnyxミキサーのEQセクションがAuxアサインセクションより前にある理由でもあるのですが、マイクプリアンプからEQ、Auxセンドを経て、チャンネルフェーダーまで、直線的な信号の経路を作ることによって、他社の多くのミキサーと比べても50%も短い信号経路(と少ないノイズ)を実現しています。
同クラスで最も自由度の高い機能
Onyx 80シリーズは、他の多くの高価なミキサーよりも多くのチャンネル数と機能を提供し、その価格対性能において、今までの常識を覆しました。イン・イヤー・モニタリングやエフェクトのルーティングに最適な、プリ/ポスト切り替えとステレオリンクが可能なAuxセンド x8、それぞれに4バンドのPerkins EQを装備したステレオAux入力 x8(ライン入力 x16としても使用可能)などの機能を提供します。これにより、マイク入力チャンネルをエフェクトリターンやプレイバック専用機器などに占有されることもありません。またモニターフリップ機能、10x2マトリックスミキサー、ミュートグループ、オプションの予備電源など、ライブでエンジニアが必要とする機能も追加されました。続きを読む。
充実したAUX/GROUP機能
ごく普通のAuxとGroupセンドだけで満足していますか?Mackieの製品ですから、他よりも優れた機能を期待されるのは当然です。Onyx 80シリーズの8系統Auxセンドは、ステレオスイッチが押されている場合は、煩雑な調整をすることなく、ステレオペアとして機能し、IEM(イン・イヤーモニタリング)システムのために簡単に4つのステレオミックスを提供することができます。
また、Aux/Group Flipスイッチにより、AuxセンドとGroupセンドのコントロールを入れ替えることが可能です。この機能により、Groupフェーダーを使ってAuxセンドのレベルをコントロールしたり、AuxセンドのゲインでGroupのレベルを調整することが可能です。この場合でも、Groupの信号は、Groupセンドの出力端子から、Auxセンドの信号はAuxセンドの出力端子から常に出力されています。このフリップ機能により、100mmの長いGroupフェーダーをAuxセンドのより正確な調整用に使用することができるのです。
「戦車のように丈夫」な構造
Onyx 80シリーズは、頑強なモジュール式モノコック構造、厚いアルミニウムの押し出し成型シャーシ、そして巧妙に配置された鉄製の隔壁により、究極のシャーシ剛性を実現しています。そしてこのコンソールは、3フィートの高さから何回も落下させるような衝撃のテストや、熱、振動、湿度の耐久テストをクリアしています。ですからオニキス石のような固い岩石さえも、Onyx 80シリーズよりも先に壊れてしまうかも知れません。続きを読む。
より詳しいスペックについては、こちらをクリックしてください。