1996年にリリースされたMackie HR824高解像度スタジオモニターは、スタジオ用のリファレンスモニター市場の様相を一変させました。それ以降、最も愛され、信頼されているニアフィールド用モニターの1つであり続けています。他のスタジオモニターに比べて、明瞭度と広いステレオのイメージング、定規で引いたかのようにフラットなレスポンス、豊かな低域のレスポンスが評価され、HR824は数え切れないほどのプロフェッショナル·スタジオで使用されています。驚くべきサウンドのクオリティーを考えると、HR824がTHX規格に最初の試験で認証された事実も納得できます。
Mackieのアクティブ·テクノロジーがHR824の開発を可能にしました。FR (ファスト·リカバリー)アンプリファイヤーは、150ワットのパワーをドイツで開発された8.75インチのMF/LFドライバー(いわゆる"ウーファー")に、100ワットをウエーブガイドに埋め込まれた HFドライバー(ツイーター)に供給します。この結果、低域から高域までスムースで正確な繋がりと、豊かな100dB SPL@1meterの出力を実現しています。周波数帯域は39Hzから20kHzまでフラットな値を示し、37Hzで3dB減衰します。広い"スイートスポット"を実現する、極めて均等なディスパーションと、アコースティックスペースに合わせたユーザー設定により、HR824は数百のプロフェッショナル·スタジオで選ばれているだけではなく、多くの著名なアーティスト(左のリストを参照)のツアーバスやホームスタジオでも使われています。
本当の意味でのアクティブ·デザイン
数年前、たくさんのメーカーが自社のスタジオモニターを表現する際に、"パワード"と同じ意味で"アクティブ"という言葉を使い始めました。でも、間違えないでください。本当の"アクティブ"設計とは、それぞれのドライバー用に個別のアンプリファイヤーを備え、アクティブの(外部のプロセシングを必要とせず、フェーズの乱れを除去する)クロスオーバーと、高域と低域をリスナーに同時に届けるための時間補正回路を持ったスタジオモニターのことを言います。内部のアンプとプロセッサーの信頼性により、HR824は限界を超えてしまうことなく、"最大"まで音量を上げることが可能で、どのボリュームでも、私たちのエンジニアが求めたサウンドクオリティーを提供します。さらに読む。
ウエーブガイドに埋め込まれたツイーター 
パッシブのモニター(この場合、多くのパワードモニターも含む)で、軸から外れた場所に移動すると、中音域と高音域のディスパーション(拡散)に問題があることがわかるでしょう。これとは対照的に、HR824のウエーブガイドに埋め込まれたツイーターは、垂直、水平両方のカバレッジを改善し、高音域の放射パターンを低域トランスデューサー(ウーファー)の放射パターンにマッチさせ、その結果、とぎれのない中音域の繋がりを実現しているのです。対数曲線を持つウエーブガイドをコンピューターで設計したことにより、HR824の高音域のイメージングは、驚くほどの正確さを誇り、今日市場に出回っている他のほとんどのスタジオモニターよりも、ずっと広いスイートスポットを提供します。
豊かな低域の周波数レスポンス
HR824の豊かな低域の周波数レスポンスは、1つには、エンクロージャーの後ろ側にある、大容量6インチx9インチ·ハニカム構造パッシブ·ラジエターにより実現しています。このパッシブ·ラジエターは、ドイツで設計された精度が高いLFドライバーと協調して働き、"ポート付きのキャビネット"を採用することなく、豊かな低域のレスポンスをもたらします。これは、いったいどのように働くのでしょう?サーボ·フィードバック回路が、LFトランスデューサーの瞬間のパラメーターを監視し、パッシブ·ラジエターを利用して、適切な調整やダンピングを行っています。この絶え間ない補正により、多くの小型のモニターにありがちな過剰な低域や、太くゆがんだ低域ではなく、タイトで正確な低域を生み出すのです。
MORE CONTROLS = MORE OPTIONS
HR824の
リアパネルには、とても便利なコントロール機能が装備されています。
Acoustic Space Control
モニタースピーカーは壁面から十分離れた場所に置くのが理想的です。しかし、小さなプロジェクトスタジオやビデオ編集スタジオでは、それはたやすいことではありません。HR824には、フル·スペース(壁から離れている場合)、ハーフ·スペース(後に壁がある場合)、クオーター·スペース(コーナーに設置する場合)の設置に応じて切り替える3ポジションスイッチが備えられています。このAcoustic Space Controlにより、小さなコントロールルームでも正確な低域の再生を実現します。
LF Roll-Off
HR824は、ほとんどの家庭用のステレオスピーカーよりも、ずっと低い音まで再生します。そこで、私たちは、80Hzロール·オフ·スイッチをHR824に備え、AMラジオ、ラジカセ、レイブパーティには決して参加しないであろう老人達などのためのミキシング用に、一時的に超低域を再生しないようにする機能を付けました。
High Frequency
みなさんのコントロールルームには、音響的な処置(卵を運ぶときに使う梱包材を張り合わせたり、犬がトランプをしている絵が描かれたカーペットを吊ることなど)がされているとは思いますが、HR824をより大きな、会議室のようなライブな空間で使用することもあるかもしれません。このような場合には、高域のシェルビング·コントロールを使って10kHz以上を2dB減衰させることができます。逆に、高音域が吸収されやすい部屋では、2dBブーストすることもできます。
驚異的なバリュー
HR824は競合製品をしのぐ妥協のないパフォーマンスを実現しているにもかかわらず、難解で高級なスタジオモニターほど高くはありません。私たちの優れた製造技術により、824は、ハイエンドな価格をつけることなく、"ハイエンド"なパフォーマンスを実現しています。別にパワーアンプ、クロスオーバー、EQが必要なパッシブモニターと比較した場合でも、HR824は例外的なバリューを誇っています。お気に入りのCD*を持って近くのディーラーに行き、競合製品と比較してみてください。
*試聴にiPodは避けてください。私たちもiPodを愛用していますが、圧縮された音楽ファイルでは、これらのスタジオモニターが再生するローエンドを正確に把握することはできません。